温泉選びの基礎知識◆温泉選びの基礎知識 その1~2最近、白骨温泉の入浴剤偽装の問題発覚以降、レジオネラ属菌問題・水道水の加水 の問題・塩素殺菌の問題などさまざまな問題があり、本物温泉の見分け方について の疑問が生まれてきているので、簡単に見分け方のポイントを挙げてみましょう。 (1)一度に入浴できる人数に限りがある温泉を選ぶ。 温泉に限らず、本物の条件とは数量に限界のあることなのです。 目先の商売だけで、お客をたくさん呼び、数をこなすことだけを目指している 温泉の大半は、どこかで無理をしています。 湧出量の限られた温泉がほとんどですから、温泉水だけですべてをまかなうと したら、そんなに大きなお風呂は造れないというのが現実です。 (2)浴槽の小さな温泉を選ぶ。 ほとんどの自治体では、資源保護の上からもお湯の最大くみ上げ量が決まって いるのです。 だからプールのように泳げるほど大きな温泉はそうそうは造れないわけです。 大きなお風呂は、お湯を張るだけでも数時間もかかることになり、注がれる量 だけでは足りないので、同じお湯をぐるぐる循環させて、使うことになります。 それが循環風呂のそもそもの始まりだったわけです。 少ないお湯で、できるだけ数多くのお客を入浴させて、しかも温泉気分をだす ために、露天風呂を造ったり、サウナを併設したり、ジャグジーバスと称する 泡風呂など、目先の変わった施設を造ったのです。 給湯される温泉と、排水される温泉の量とを考えると、充分なお湯の入れ替わ りができなくて、お湯の大腸菌やレジオネラ属菌汚染も進んでしまい、殺菌剤 を入れて、見掛けの安全だけを優先している温泉もあります。 そのような温泉は、温泉とは名ばかりで、アトピー患者などのように、敏感に なっている人たちが入浴すると、良くなるどころか逆に悪くなったりする場合 もあります。 自然の恵みは、自然の与えてくれたままに使わせていただくことが大切ですね。 温泉の湧出量と、お風呂の大きさは比例しなければなりません。 |